願成寺仏足石



願成寺仏足石



鎌倉時代後期・・・
滋賀県蒲生町域において、石造文化が花開くのはまさにこの時期で、極めて優秀な石造遺品が残されています。先日紹介した 石塔寺宝塔、 石塔寺三重塔、そして願成寺仏足石など。
願成寺の境内、観音堂へ通じる石段登り口左手に仏足石はあります。花崗岩製で、表面中央に両足を彫り沈め、親指に月王相、各指に卍花文相を刻み、土踏まずに千輻輪(せんぶくりん)相、その上に宝瓶相、双魚相、金剛杵(こんごうしょ)相、踵(かかと)に梵王頂相の瑞祥七相の文様が刻まれてます。

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仏足石の左に立っている碑文によって、天保十三年の造立であることや、信仰とその仏徳を説いていることが解ります。仏足石は全国に200基近く確認されており、滋賀で10例、京都で15例を数えます。

そもそも仏足石とは?釈迦が亡くなって、約400年仏像が無い時代があり、これは仏さまを形に現わすのは勿体ないことであるとの考えからで、そのかわりに、仏さまの足跡を石に彫って祈りを捧げたというもの。仏足石のルーツは薬師寺にあり、これを「薬師寺型」と称し、中国から渡来したもので、日本仏足石の原点になると言われてます。願成寺仏足石は「薬師寺型」に類型されるものです。

ここではあえて写真はふせておきます。石の大きさはもとより、足のサイズに驚かされます。ぜひ自らで石作部(いしつくりべ)の人たちが製作した石造美術品に触れて頂きたく思っております。近江国、特に甲賀郡と仏教との関わり、私の研究課題です。

by tokan-en-hardrock | 2008-06-30 23:25 | Hard Rock | Comments(2)

Commented by roman-tan at 2008-07-01 06:25
カトマンズのチベット仏教寺、スワヤンブーにも仏足石がありました。五体投地の祈りとも関係があるのでしょうね。
釈迦の生誕地ルンビニやインドにもたくさんありますね。
Commented by Hard Rockな男 at 2008-07-03 00:54 x
roman-tanさま
近江国と仏教との関わり、頑張って発信していきます!

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