石造宝塔


石造宝塔は 滋賀県内の各地で見ることができて、
他府県と比べると圧倒的にその多さを誇り、

そのうち 六基 が国の重要文化財、
四基 が重要美術品に指定、
市町村指定の文化財では 二十九基 を数え、
これら 三十九基 までが 鎌倉時代に造立 ( ぞうりゅう ) されたものと言われてます。

その他残欠などを加えると、
近江全体では 百数十基 の石造宝塔が、
鎌倉時代から室町時代にかけての中世の昔に造立されたことになります。

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この 志那神社宝塔 も 草津市指定文化財に登録されていて、
私の好みの宝塔でもあり、
石造文化を考えるうえで重要な逸品であることは間違いないでしょう。

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特に基礎に刻まれた 一仏二茎蓮 の 文様構成は全国的にも例を見ない。

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構造的には、 基礎、 塔身、 笠、 相輪の四つの石より成る。
基礎と笠は方形、 塔身と相輪が丸筒柱。
塔身の正面には 塔の扉が刻まれてます。

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近江に石造宝塔の数が多いのは、
天台教義の根本、 比叡山延暦寺のお膝元であったからだと思われます。
宝塔の造立は、 「 法華経 」 と言われる 「 妙法蓮華経 」 を寺院が信奉し、
その経文を賛嘆するという天台宗の教義から建てられる塔なんです。


近江全体では 百数十基の石造宝塔があるということは、
月に一度 見に行ったとしても、 約10年間は楽しめる計算ですね。
是非 宝塔に興味のある方は ご連絡下さい。 釣竿持って 近江へ レッツゴー♪

by tokan-en-hardrock | 2007-09-07 16:18 | Hard Rock

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