<   2008年 06月 ( 11 )   > この月の画像一覧

願成寺仏足石



願成寺仏足石



鎌倉時代後期・・・
滋賀県蒲生町域において、石造文化が花開くのはまさにこの時期で、極めて優秀な石造遺品が残されています。先日紹介した 石塔寺宝塔、 石塔寺三重塔、そして願成寺仏足石など。
願成寺の境内、観音堂へ通じる石段登り口左手に仏足石はあります。花崗岩製で、表面中央に両足を彫り沈め、親指に月王相、各指に卍花文相を刻み、土踏まずに千輻輪(せんぶくりん)相、その上に宝瓶相、双魚相、金剛杵(こんごうしょ)相、踵(かかと)に梵王頂相の瑞祥七相の文様が刻まれてます。

e0126548_22504730.jpg




仏足石の左に立っている碑文によって、天保十三年の造立であることや、信仰とその仏徳を説いていることが解ります。仏足石は全国に200基近く確認されており、滋賀で10例、京都で15例を数えます。

そもそも仏足石とは?釈迦が亡くなって、約400年仏像が無い時代があり、これは仏さまを形に現わすのは勿体ないことであるとの考えからで、そのかわりに、仏さまの足跡を石に彫って祈りを捧げたというもの。仏足石のルーツは薬師寺にあり、これを「薬師寺型」と称し、中国から渡来したもので、日本仏足石の原点になると言われてます。願成寺仏足石は「薬師寺型」に類型されるものです。

ここではあえて写真はふせておきます。石の大きさはもとより、足のサイズに驚かされます。ぜひ自らで石作部(いしつくりべ)の人たちが製作した石造美術品に触れて頂きたく思っております。近江国、特に甲賀郡と仏教との関わり、私の研究課題です。

by tokan-en-hardrock | 2008-06-30 23:25 | Hard Rock | Comments(2)

石塔寺三重塔(後編)




石塔寺三重塔(後編)





百済塔との共通点を持った石塔寺三重塔、百済遺民がこの塔を建立した可能性・・・

それとも造立年代は平安時代とする見解・・・




曽和宗雄氏は、石塔寺三重塔と類似する韓国の長蝦里(チャンハリ)三重石塔高麗初期(十世紀前半)以降の建立とされることから、石塔寺三重塔も十世紀末から十一世紀初めの建立であるとの見解を提示されてます。



野村隆氏も高麗時代長蝦里(チャンハリ)三重石塔と近似してるとして、石塔寺三重塔の藤原時代造立説を主張。



e0126548_20374919.jpg




いずれも、高麗時代に建立された韓国の長蝦里(チャンハリ)三重石塔との構造上の類似から提示された見解であります。

石塔寺三重塔と長蝦里(チャンハリ)三重石塔との類似については、すでに川勝政太郎氏が指摘しており、長蝦里(チャンハリ)三重石塔百済時代のものと考えていたようです。



e0126548_2039924.jpg

                         長蝦里三重石塔(忠清南道扶餘郡場岩面)



このように、石塔寺三重塔が韓国の長蝦里(チャンハリ)三重石塔に類似するものであり、その長蝦里(チャンハリ)三重石塔の年代が十世紀もしくはさらに十二世紀にくだるものとなれば、石塔寺三重塔の年代を七世紀後半とし、百済からの渡来人による造立としてきたこれまでの見解は大きく揺らぐことになるのです。



しかしながら、この問題を考えるにあたっては、石塔寺三重塔と長蝦里(チャンハリ)三重石塔を構造上から直接結び付けるのではなく、その造立の背景を考えることが必要なのではないでしょうか?すなわち、高麗時代に造立された長蝦里(チャンハリ)三重石塔は、百済時代の石塔を模して造られているということが重要で、七世紀後半蒲生地域に移住した百済人の信仰や、韓国における石塔の造立状況を考察していかなければならないのです、ボクたち!?が・・・

                                                     おわり

by tokan-en-hardrock | 2008-06-26 20:53 | Hard Rock | Comments(2)

石塔寺三重塔(前編)



石塔寺三重塔(白鳳時代)




石塔寺三重塔は、境内石段を登りつめた丘の上にあります。その高さなんと7㍍44.5㌢

e0126548_22165425.jpg

                                              石塔寺三重塔重要文化財

しかし近江でもっとも有名なこの石造三重塔の時代についての研究は、いまだ謎のベールにつつまれたままなのである。
明治に出版された吉田東伍氏の 「大日本地名辞書」 によると、

「この古石塔は天智帝の時、当郡配置の百済人の造立にあらずや」

と記され、渡来人建立説が提示されてます。
他にも石田茂作氏も、

「百済の平斉塔の姿とよく似ている」

とし、吉田氏同様、渡来人建立説を提示。
さらに、坪井良平と藤澤一夫の両氏は、

「百済的手法の多くが取り入れられていた」

と、百済の故地にある定林寺跡五重塔との比較の上から、詳細な報告を行ってます。
また、川勝政太郎氏は、薬師寺三重塔の傾斜角度に近似するとして、奈良時代説をとっています。

さまざまな説や研究結果が提示されてはいるものの、ハッキリとした年代については断定を避け、
「白鳳時代とするのが最も妥当」 という見解を提示し、結局どれもこれも曖昧なままです。



ま、時代についてはさておき、細部の状況はというと・・・

基礎は、自然石の巨大なもので、その中央に塔身がはまり込むだけの深さ30㍉程度のえぐり込みがあります。このえぐり込みの隅から外方向へ向かっての溝は排水設備でしょう。
塔身は前後二枚石で合成されてます。この合わせ目については、平百済塔(定林寺跡五重塔) にも合わせ目が見られ、一方、新羅のものはほとんど一石です。

e0126548_22241891.jpg


笠は、軒の出は深く、軒口は微妙な反りを見せ、軒口の下端が上端と同じように曲線となるところは百済の石塔そのものであります。
相輪については、坪井良平と藤澤一夫の両氏の研究結果によると、当初のものは失われており、現在は後補のものであり、後世に塔のために造られたもの、と言った具合です。

やはりいたるところに百済塔との共通点を持った石塔寺三重塔、百済遺民がこの塔を建立した可能性が高いのか?

ところが、1980年代になると、石塔寺三重塔の造立年代を平安時代とする見解が、曽和宗雄氏、野村隆氏、川勝政太郎氏によって示されることに・・・

                                                 つづく

by tokan-en-hardrock | 2008-06-24 22:35 | Hard Rock | Comments(2)

平末光



石塔寺宝塔(鎌倉時代正安4年)



石塔寺と言えば三重塔を思い浮かべる方がほとんどだと思いますが、その宝塔は三重塔東側の土基壇上に立っています。
現高1360㍉で、完存塔であれば総高2100㍉で、七尺はあったでしょう。基礎は壇上積式で、三面は格狭間(こうざま)に開花蓮華を入れ、一面に名文を刻んでいます。
塔身は高さ500㍉、壺形で四方に両開きの扉を彫り、その上に勾欄(こうらん)形を作ってます。笠の高さは404㍉、軒は厚く、その裏に二重の垂木(たるき)形を厚く刻んでます。

e0126548_22104399.jpg

                                               石塔寺宝塔重要文化財

この宝塔の特筆すべきことは、石大工名が明記されていることです。
近江の中世石造美術で石大工名が判明するのはわずか二例にすぎません。
石大工とは、石造の工人の棟梁で、石大工が広く活躍するのは鎌倉時代に入ってからであり、この時代の代表的なものは奈良東大寺を中心に活躍した伊派と呼ばれる石大工の一族であります。

「平末光」  とあり、大工名である。「平」なる姓の石大工は、伊派の分家と考えられ、本拠地は奈良であり、本家の伊派に協力したと伝えられてます。

伊派は南宋末期に渡来してき、その一派の「平」が、すでに滅亡した祖国南宗に思いをはせ、ひたすら石造品の創造に精進したことは想像に難くない。石塔寺宝塔には中国渡来文化の結晶が見えるような気がします。

もし石塔寺に行かれる機会がありましたら、また違った角度、視点から見てみるのもいいんじゃないでしょうか?

by tokan-en-hardrock | 2008-06-23 22:14 | Hard Rock | Comments(2)

ご愛読ありがとう!



6月19日


読者の皆さま、いつも Hard Rock BLOG をご愛読ありがとうございます。

Hard Rock BLOG は6月19日でちょうど開設1周年を迎えます。

1年で記事数187件、いったい何を書いてきたのか・・・
記念すべき第1回目の投稿を覗くと、



Hard Rockな話





e0126548_23374927.jpg


大好きな釣りの報告、そして本業Hard Rockな話、インターネットを通じて一生懸命発信してまいりました。


こうして1年


興味共感してくれる少数ですが定期読者、飛込み、再度来訪の方がいらっしゃるようで嬉しいですね。そして、確実に言えることは「書いていて良かった」ということ。



さて、2年目。来年の今日も、またお会いできますでしょうか?

by tokan-en-hardrock | 2008-06-19 23:42 | 都乾園 | Comments(2)

キス


またまたご無沙汰です。
13日の金曜日以来の更新、一週間は早いですね~


常にリアルタイムの管鮑之交には脱帽です。
完全に遅れをとってますが、キス釣り&きたやまたけしのご報告!


メンツは、ボク、kimumomoさん管鮑之交、船酔い番長の4人!

エンジン付ボートをレンタルし、
ボク&船酔い番長、 kimumomoさん&管鮑之交という組み合わせで2艘に分かれ AM5:00 出艇!



数十分走りポイント到着、そして幸先良く竿をおろすなりファーストフィッシュ

e0126548_22483771.jpg



が、しかし・・・








開始1時間経たずして、船酔い番長本領発揮!?

e0126548_22495054.jpg



仕方なく港に引き返すことに・・・


e0126548_22504517.jpg








気をとりなおし再度出艇!今度こそ船酔い番長本領発揮!!
ファーストフィッシュは鯒(コチ)、しかし笑顔は無しemoticon-0119-puke.gif

e0126548_22573188.jpg




その後、キュウセンベラを2尾追加するものの

e0126548_2334057.jpg








結局・・・

e0126548_2354048.jpg


船酔い番長完全復活とはいかず、ターゲットのキスを釣り上げることはできませんでした。



ボクはと言うと、船の上ひとり寂しく淡々と・・・

e0126548_2395690.jpg


五目釣りを楽しみました。肝心のキスはイマイチ(泣







キス釣りはお昼で切り上げ、夜はデナーショー♪

e0126548_23121363.jpg


きたやまたけし

e0126548_2314546.jpg


兄でも弟でも、親戚でもありません。









こそばい関係ですemoticon-0152-heart.gif

by tokan-en-hardrock | 2008-06-18 23:41 | 黒鱒 | Comments(0)

13日の金曜日

e0126548_1155458.jpg

イエスキリストが磔刑につけられたのが13日の金曜日、キリスト最後の晩餐に13人いたことなどから⑬は不吉な数とされてたようです。
他にも北欧神話では12人の神が祝宴を催していた時に、13人目となる招かれざる客ロキが乱入して人気者バルドルを殺したり、フィリップ4世がテンプル騎士団たちを一斉逮捕したのが、1307年10月13日の金曜日だったり…


でも、イタリアで不吉な日は17日の金曜日、スペイン語圏では13日の火曜日、えー加減なもんです(笑)


写真は、今日13日の金曜日、会社資材置場で遭遇した黒猫ちゃん♪
黒猫と言えば不吉なイメージが強いんですが…


例えば、夏目漱石「吾が輩は猫である」の主人公の猫は黒猫であったり、最近では某玩具メーカーの出した「ラッキーキャット」なる黒猫のぬいぐるみや、「魔女の宅急便」に出てくるキャラクター黒猫ジジ、宅急便屋のイメージキャラクターなどなど、だいぶそのイメージは払拭されつつあるように思います。

ボクはポジティブ思考なので気にしてません。商売繁盛!できれば招き猫であってほしいなぁ~

by tokan-en-hardrock | 2008-06-13 11:55 | 都乾園 | Comments(0)

恋人募集中!



重なる時は重なるものです




滋賀県江州石のガラン(3.5尺)

e0126548_10575014.jpg


今日きたばかりのピチピチ

恋人募集中!








また今晩も雨の予報 なーんか、サルの日は必ず雨のよーな・・・

by tokan-en-hardrock | 2008-06-11 11:03 | 都乾園 | Comments(6)

コボチ




梅雨ですね。




先月入荷した東大寺金燈籠型(白川石)は無事嫁入り先が決まりました。 感謝!


本日、新たな石造品たちが都乾園にやってきました。




清滝トンネル改修工事の際に出た石材に瓢箪の形に水穴を彫った見立物や・・・

e0126548_15213372.jpg



橋杭に穴をあけた手水鉢

e0126548_15215093.jpg


e0126548_1522632.jpg


e0126548_15222712.jpg


e0126548_15475778.jpg



可愛子ちゃんばかりです。






しかし今年はよく降ります・・・

by tokan-en-hardrock | 2008-06-09 15:26 | 都乾園 | Comments(2)

準優勝



ご無沙汰です。






6月1日は

e0126548_17134524.jpg


悔しい思いをしたり・・・








6月2日は

e0126548_16585999.jpg


行きつけのイタリアンのお店が、宮川町にもOPENされ、さっそく家族で行ってみたり・・・

宮川町 ビストロ さか」とってもお奨めなお店です。






6月6日は

ルーニーと一緒に汗掻いてみたり・・・








6月7日は

園三に教えてもらった http://aquatotto.com/ に行ってみたり・・・







6月8日は

e0126548_1719182.jpg


RIVRE CUP 第4戦に出場してみたり・・・




フッキングパパに5月11日5月25日の仕返ししてみたり・・・(笑










1週間は早いですね。

by tokan-en-hardrock | 2008-06-08 17:48 | 黒鱒 | Comments(0)