般若寺石燈籠




   般若寺石燈籠




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                                          北山都乾園資材置場にて撮影


奈良市般若寺本堂前にある六角型、花崗岩製、高さ約9尺、南北朝を代表する作品です。
本歌は二重基壇の上に立っていて、竿と笠は明治時代の後補と言われております。
基礎の側面輪廓の中に格狭間を彫り、その中に中心飾りがあります。これが南北朝の特徴だといえます。
竿受の周囲は、上向きの請花の蓮弁で囲まれ、中台の格狭間の中にも文様が彫ってあります。
火袋には孔雀、獅子、牡丹などが彫ってあって装飾の立派なことで秀作だと思いますが、その反面素朴さや力強さが無くなり、装飾過多になってゆく心配がすでにあらわれているような気がします。

by tokan-en-hardrock | 2008-03-07 22:51 | Hard Rock

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