石幢
石幢(せきどう)
国東石(角閃安山岩)
石幢は仏堂内にかかげる幢という六角や八角に布を垂れる旗からでたもので、中国唐代から行われていたものを見習い、これを簡略化したものである。
その形式に二種類があって、複制は幢身の上に中台と仏像をあらわす龕部(がんぶ)を別につくる。その外観が石燈籠とよく似ているため、のちに混合した形式も行われたが、その差異は判然としている。
石幢は鎌倉時代初期から出現し、南北朝頃からは地蔵信仰の庶民化とともに六地蔵をあらわした六地蔵石幢が多くつくられた。
京都では善導寺石幢や清涼寺開山石幢などにその優品がみられる。
by tokan-en-hardrock | 2008-03-06 22:14 | Hard Rock