大宮売神社石燈籠
2月2日(木)
丹後の石燈籠の代表的なものは
大宮売(おおみやのめ)神社石燈籠二基です。
よく似た燈籠が左右に立っているので一対のように見えますが、
左右同じものではありません。
これはもともと二つの社殿があって、
それぞれの社前に一基ずつ立てられてあったのを
社殿を一つにした時に現在の状態にしたそうです。
向かって右(東)の石燈籠は花崗岩製、
高さ二六八センチ八角型です。
基礎の格挟間(こうざま)の内に三茎蓮華を刻出しているあたりは近江の影響が見られますね。
笠の中央が山高帽のようなのは丹後方面の地方色です。
竿に徳治二年(一三〇七)の紀年銘があり
鎌倉後期の様式ですが多少
西の石燈籠も同時の作と思いますが
細部は違います。
丹後にはこの他にもすぐれた鎌倉時代の石燈籠がまだあります。
ボチボチ更新していきます。
※参考文献: 京都の石造美術
by tokan-en-hardrock | 2012-02-02 19:42 | Hard Rock